【市民農園】家庭菜園初心者が市民農園を借りてみた。調べたことや感想など

家庭菜園

こんにちは。moooiです。現在、育休中で妻と子と3人で毎日豊かな暮らしを探して生きています。

ベランダでプランター栽培をやっても全然うまくいかず、もちろん農業の知識も全くない私ですが、市民農園を借りてみたので、市民農園について紹介してみたいと思います。

時間を見つけては三人で畑を楽しんでおります。

野菜作りに興味はあるけど農業の知識ないし、そもそも畑をやる場所がないよ…夫婦で新しい趣味を探してみようかなという方、市民農園を借りてみてはいかがでしょうか?

興味はあるけどどんな感じかわからない、という方の参考になればうれしいです。

市民農園って何?

そもそも、市民農園とは何なのでしょうか。

市民農園とはおもに市区町村や農協が運営している、小面積の農園の事で基本的には野菜や花を育てるための農園です。

都内では430カ所、全国では4235カ所の市民農園があるそうです。

農園を数区画に区切って区画ごとに市民に貸し出しており、年間数千円程度で借りることが出来ます。

私が契約した市民農園の情報は下記です。

敷地面積50㎡
利用料6000円/年
契約期間5年間
私が契約した市民農園の情報

市民農園は「ふれあい農園」や「農業体験園」などとも呼ばれているそうです。

市民農園について詳しく知りたい方は下記の農林水産省のホームページをご覧ください。

都市農業の振興・市民農園について:農林水産省

市民農園と貸し農園の違い

市民農園に似た名前で貸し農園があります。

【市民農園】は先ほど紹介したように運営が市区町村や農協で、【貸し農園】は運営が企業の農園です。おおよその違いはこんな感じです。

定義があいまいでごちゃごちゃになっていることもよくあるようです。

市民農園はとにかく利用料が安く、貸し農園は利用料は高いですが、サービスが充実しているところが多いです。

市民農園と貸し農園のメリット・デメリット

それでは、市民農園と貸し農園の私が思うメリットとデメリットを紹介していきたいと思います。

貸し農園については借りた経験がないのでご参考までに。

市民農園のデメリット・メリット

デメリットから紹介していきます。

  • 指導員がいないところが多いため自分で野菜の勉強をしないといけない。
  • 農具や資材の貸し出しがないところは自分で購入しないといけない。
  • 人気があると借りにくい。(抽選で選ばれる)
  • 土の管理がされていないので以前区画を借りていた人の畑の管理によっては土壌が悪い。
  • 自分の住んでいる市区町村に空きがないと入れない。そもそも市民農園がない可能性がある。
  • 基本的には市民農園のある市区町村に住んでいないと借りられない。

メリットについて紹介していきます。

  • とにかく利用料が安い。
  • 区画面積が広い(場所による)
  • 市区町村が管理しているので安心感がある
  • 育て方を調べたり試行錯誤して収穫した野菜は最高においしい。

市民農園についてのデメリット・メリットはこんな感じです。

いくつかデメリットも上げましたが、私は市民農園を借りてよかったなと思っています。まだ借りて1年もたっていませんが、自分で植えた苗が育っていく姿や野菜が実って収穫するのが楽しすぎます。

貸し農園のデメリット・メリット

デメリットから紹介していきます。

  • 利用料が高い。高いところでは市民農園の10倍以上の利用料のところもあります。
  • 区画面積が狭い。貸し農園が都心に多いためだと思います。
  • 地方にはあまりない。

メリットについて紹介していきます。

  • 指導員やアドバイザーがついているので、難しい野菜にも挑戦できる。
  • 農具や資材など設備の貸し出しが充実している。
  • 種や苗の提供もしているところがあり、ホームセンターで選んで買う手間がない。
  • トイレや休憩スペースが充実している。

貸し農園についてのデメリット・メリットはこんな感じです。

私の住んでいる地域は近くに貸し農園がなかったので、市民農園を借りて畑をやっていますが、近くに貸し農園がある方は、お財布に余裕があれば貸し農園の選択肢もありかもしれませんね。

市民農園と貸し農園の比較

市民農園と貸し農園はそれぞれメリットとデメリットがありました。

文章ではわかりにくいので表にしてみましょう。

市民農園貸し農園
価格年間4000円~10000円程度月額4000円~10000円程度
区画面積の広さ20㎡~60㎡程度10㎡~20㎡程度
農園の数全国4235カ所全国2570カ所※
指導員の有無基本的になし基本的にあり
農具・資材のレンタル基本的になし基本的にあり
種や苗の提供基本的になし農園によってはあり
借りやすさ抽選を逃すと借りられない年中募集している
トイレや休憩スペースの有無ないところが多い基本的にあり
※独自に調べた数なのでもっと多いかもしれません。

あくまでも私が調べたり体験した中での比較になります。

実際には市民農園でも指導員がいて、農具や資材のレンタルをやっているところもあります。一度お住いの近くの農園を検索してみて、情報を確認してみてください。

こうして比較してみると貸し農園のメリットがかなりおおいですね。

オススメの貸し農園

記事を書く中で、貸し農園の良さに気が付き色々調べている中でオススメの貸し農園を見つけたので紹介します。

株式会社 アグリメディアが運営する【シェア畑】です。

実はYutubeで野菜の育て方、栽培方法を発信されていて、私もいつもお世話になっています。

農園の宣伝よりも栽培の有益な情報を発信しているので貸し農園だと知りませんでした。

都内を中心に約70農園を展開していて、国内最大級の貸し農園です。都内で畑をやりたいご夫婦や食育を考えているお母さんお父さん、これからの趣味を検討されているおじいちゃんおばあちゃん、お子さんやお孫さんと畑をやってみてはいかがでしょうか。

市民農園の借り方

ところで市民農園ってどうやって借りるの?ということで実際に私が市民農園を借りるまでの流れを解説していきます。

自治体の冊子を確認しよう

住んでいる自治体が毎月発行している冊子に市民農園の抽選情報が載っていることがあります。

普段自治体の冊子をほとんど読んでいない私のような方は、一度冊子をよく見てみましょう。市民農園の情報以外にもかなり役に立つ情報が載っていますよ!

自治体の図書館情報や職業訓練校などの情報が載っているところに、市民農園の抽選情報が出ていました。何々地区の市民農園の抽選を何月何日何時に公民館でやります。という感じで書いてありました。

時期的には1月~3月の冊子に記載されていることが多いと思います。

公民館で抽選会

実際に冊子に書いてある日に公民館へ行くと案内版が書いてあり、抽選会場へ案内されました。

抽選の区画数に対して人数がオーバーしていたのでしっかり抽選することになり、何とか1区画を手に入れることが出来ました。

ほかの地域の市民農園では抽選数に対して人数が足りてなかったようで、後日再度募集をかけていました。

昔は抽選もなかったそうですが、最近は借りたい人が増えているそうなので早めに借りた方がよさそうです。

抽選が終わると年間利用料の納付書をもらいました。

JAに年間利用料の支払い

私が借りている市民農園の運営は農業公社なので近くのJA支店窓口で支払いを行いました。

JAに行くのは初めてでしたが、支払い自体は公共料金の支払いと同じような感じでした。

利用開始

支払いが終わると、いよいよ自分の区画に農具を置いたり出入りしてもよいとのことでしたので早速行ってみることに。

きれいに均されていました。

抽選から支払いまでは2月上旬くらいに終わり、実際の利用開始は3月からでしたが、荷物は置いていいよ、とのことでした。

市民農園でトラブルはある?

市民農園 で検索するとトラブルと出てくるので心配になっていましたが、畑を借りて4か月近くになりますが今のところトラブルに巻き込まれたことはありません。

子供をおんぶしながら妻と3人で作業をしていると隣の区画の人に話しかけられたりはよくあります。

一応、畑に行ったときに他の利用者がいれば挨拶をしていますが、そこまで深い関係になることも今のところありません。

雑草が心配

一つ心配なのが、雑草ですね。

育休中とはいえ、意外と畑に行って手入れをする時間が取れないので、雑草がすぐに茂ります。

すぐこんな感じです…

共用スペースの道やお隣さんの境界線にすぐ雑草が生えます。

共用スペースは近い人が手入れをするようなので、うちの畑の周りはすぐ雑草まみれになってしまうので、たまに雑草を刈るためだけに畑に行きます。

あまり茂りすぎると苦情がくるかもしれません…

野菜はスーパーで買うより作る方がお得?

市民農園を検討している方には節約のために家庭菜園で野菜を育てようと思っている方もいるかと思います。

実際、私も豊かな暮らしを目指すために節約もしたいと考えており、あわよくばいつかは食費0円にしたいと思っているので、かなり気になります。

それでは市民農園を借りて野菜を作ると割安なのか?を考えてみたいと思います。

市民農園で野菜を育てるのに掛る費用(1年目)

まず市民農園の利用料から野菜を収穫するまでにかかる費用をざっくり洗い出します。

  • 家庭菜園の利用料:年間利用料
  • 農具の準備:シャベル・スコップ・クワ・ジョウロ・酸度計・マルチの穴あけなど
  • 作業服の準備:帽子・腕カバー(日よけ)・長靴・手袋など※作業着はもともと家にあったやつを使っています。運動着なんかでもいいと思います。
  • 資材の準備:マルチ・マルチを留めるピン・支柱・麻紐など
  • 肥料の準備:牛糞堆肥・化成肥料など
  • 苗や種、種芋の準備:ジャガイモの種芋・ニンジンなどの種・ピーマンなどの苗
家庭菜園の利用料6,000円
農具の準備6,500円
作業服×2の準備5,000円
資材の準備4,000円
肥料の準備2,000円
苗や種、種芋の準備2,800円
合計26,300円
農園運営3ヵ月までにかかった費用

実際にはまだ4ヵ月ほどしか畑をやっていないので、これから資材や肥料、苗の金額がもう少し上がるかと思います。

ざっくり計算して市民農園の運営1年目には26,300円ほどかかることがわかりました。

2年目以降は農具と作業服と資材はほとんどかからなくなるのでざっくり10,800円+3,000円くらいで13,800円くらいかかるかなと思います。

実際の収穫量

それでは、実際にどれだけの野菜が収穫できるのか?についてみていきましょう。

現在私の畑では下記の野菜を育てています。

  • ニンジン
  • ジャガイモ
  • さつまいも
  • ほうれん草
  • ピーマン
  • パプリカ
  • ナス

いくつか育てていますが、残念ながら、市民農園を始めて約4ヵ月(3月に借りて現在6月中旬)の収穫成績はジャガイモのみです。

ちなみにジャガイモの収穫量は約2.0㎏(約200個)でした。

他の野菜たちも順調に育っていますので、今後こちらの記事で収穫量の報告をしていきたいと思います。

スーパーの野菜と比較

それでは実際にスーパーで野菜を購入するといくらになるのでしょうか。

現在私が育てている野菜の価格を大手ネットスーパーで調査してみました。

※大きさや重さ、季節など読みとれない情報も多いのであくまで参考程度の情報になります。

品名価格
ニンジン51円/1本
ジャガイモ51円/1本
さつまいも267円/1本
ほうれん草149円/1袋
ピーマン138円/1袋
パプリカ213円/1個
ナス213円/1袋

私の畑で収穫できたジャガイモが約200個だったので、ざっくり51円×200個で10,200円ということになります。ジャガイモは春と冬の2回収穫できるみたいなので、単純計算で年間400個の20,400円分のジャガイモが収穫できることになります。(そんなに食べるかは謎ですが…)

ほかの野菜もそれぞれ5株ずつくらい栽培しているので、これからかなりの数収穫できるのではないかと思います。

結論

1年目の市民農園運営費用が26,300円現在収穫した野菜が10,200円分なので、今のところスーパーで買った方がお得でした。

ですが、今後の収穫量を考えると家庭菜園を頑張って野菜を収穫した方がお得になると思います。

2年目以降は農具や資材代がかなり減るので年間コストがかなり減り、栽培に慣れて収穫量は増えるので、2年目以降は確実にお得です。

いろいろ書きましたが、実際は年間 自分がどのくらいの野菜を消費しているのか、季節による野菜の値段変化など、細かく計算してみないと何とも言えないですが…

気になる方はしっかり計算してみて、家庭菜園を借りるか検討してみてはいかがでしょうか。

市民農園を借りた感想(まとめ)

ここまでお読みいただきありがとうございます。ここからは私たちが市民農園を借りてみて感じたことや感想を紹介していきます。

市民農園のメリットやデメリット、市民農園と貸し農園の違いなど、いろいろ書いてみましたが

私たちなりの【豊かな暮らし】には市民農園で得られる経験は必須だな、と感じています。

畑を家族でやることによって家族での会話や話のネタも増え、あまり料理をやらない私たちですが、自分たちで育て収穫した野菜は頑張って料理して食べたくなります。

そしてなぜかすごく美味しく感じます

体も動かせて、気持ちもリフレッシュして、野菜もおいしくて節約も出来る。

市民農園を借りてよかったなと思いました。

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